ルーフィ/3温度対応の空陸一貫型配送
BtoBの配送事業を行うルーフィ(東京都中央区、渡辺泰章社長)は、昨年12月から主に緊急配送便を扱う空陸一貫配送マッチングサービス『ハコJET』を展開している。これまでは陸路のみの『ハコブリッジ』を提供していたが、日本航空と業務提携し、空輸を組み合わせたサービスとして開始した。
同社はもともと展開していた低温物流の緊急配送配車サービスに、デジタルを融合したハコブリッジを2016年にスタート。Webを活用した配送注文、車両マッチング、GPSによる位置情報確認、経理機能などを特長としている。配送する商材は食品が中心で、食品メーカーや卸、問屋などに提供している。
ハコJETは空路も利用することで、遠距離でも当日配送が可能となり、配送時間を短縮。注文する際は、会員登録(無料)した上で専用のWebサイトに集荷先と納品先を入力するか、電話・FAXで注文する場合には、陸送のみとの所要時間や費用の比較を確認した上で、陸路と空路を一括で注文できる。
また、空陸一貫型配送としては国内初となる3温度帯にも対応。冷凍食品など低温度帯の空輸には、独自に開発した専用の大型保冷ボックスを活用し、適切な温度管理を行う。
渡辺社長は「これまで関東地域を中心に事業を展開してきたが、遠距離便の依頼は以前からあり、時間短縮や配送コスト削減のためにも空陸の一貫型配送サービスとして提供する。開始したばかりだが顧客の反応は良く、認知度向上を図っていく」と述べている。
地方の活性化に注力
現在、ハコJETに対応している空港は全国で11空港だが、年内に30空港への拡大を計画。また、食品以外のスピード配送を要する商材にも対応する。
渡辺社長は「空陸一貫型配送という点を生かし、地方の生産者やメーカー、商社などに提案している。各地の産品などの販路拡大に役立て、地方の活性化に力を入れる」と強調している。
同社はその他にもBtoC事業として、ネットスーパーの配送受託を行っている。また、ネットスーパー事業のシステムも販売しており、今年中に中小の小売業が参入しやすい新システムの提供を計画。拡大するネットスーパー市場に対し、提案を強化する考えだ。
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問い合わせ先:03-5255-3282(配車直通)
ハコブリッジURL:https://www.hako-bridge.jp/